世界では仮想通貨って使われているのでしょうか?

【仮想通貨ビットコインの誕生】

 

仮想通貨ビットコインはもともと『サトシ・ナカモト』を名乗る者がインターネット上に論文を発表したのが始まりです(2008年)。その論文の概要では、P2P電子マネーが金融機関を通さず個人間オンライン取引を可能にする、と書かれていました。

 

P2P(Pree to Pree;ピアーツーピアー)とは、私のパソコンから貴方のパソコンへファイルを転送しようとする場合、一般的にサーバーを経由して送りますよね。でもサーバーを経由しなくても瞬時に貴方の手元に届けることが出来ます。このパソコン同士を直接繋ぐシステムをP2Pと言います。

 

P2Pを使ったシステムを貴方も使ったことがあるかもしれませんね。ファイル共有ソフトもP2Pを利用しています。これを使って音楽や映像を違法ダウンロードした事件が問題になっていたのを覚えていますか?またサーバーを経由しなのでウイルス感染しているファイルを直接ダウンロードした為に、自分のパソコンの中身が公開されてしまったという事例もニュースになっていましたね。

 

現在利用者が多いSkypeもP2Pを利用していて、パソコン同士で映像・音声によるやり取りが出来ますね。このようにリスクは無いとは言えませんが、どんどん広まりを見せているP2Pです。

 

このP2Pでお金のやり取りをしちゃおうというのが『サトシ・ナカモト』の論文内容になります。また論文の中でP2Pのリスク回避の手段やコインの二重払いの回避方法、コイン取引の正当性を承認する方法等について書かれています。

 

P2Pを利用することでお金のやり取りが瞬時に行うことが出来て、サーバーや金融機関を通さないので無料ないし低料金で行えるようになるという訳です。

 

この論文を面白いと思った一部のプログラマーやハッカー達によりプログラムが改良されて出来たのがビットコインです。『サトシ・ナカモト』が最初に作ったプログラムからは9割以上改良された複雑なプログラムになっていると言われていますが、世界中の優秀なプログラマー達によって造られた仮想通貨とも言えるでしょう。

 

【ビットコインの歴史(~2016)】

 

2009年

 世界のプラグラマーが『サトシ・ナカモト』の論文を元にプログラムを改良。

2010年

 「ザ・ビットコインマーケット」取引所が開設。(1BTC=8セント)

 1万ビットコインで2枚のピザを購入した初の商取引となる。

 日本で「マウントゴックス」取引所が開設される。

2011年

 TIME誌がビットコイン特集を組む。

2012年

 マイニングの初の半減期を迎えて、報酬が50BTC→25BTCになる。

2013年

 キプロスショックによりビットコインが注目を集める。

 世界初のビットコインATMがカリフォルニアに設置される。

 ビットコインを利用していたアメリカの闇組織「シルクロード」が麻薬取引で逮捕される。

 ビットコイン取引が最高値をつける。(1BTC=121,521円)

 中国当局が金融機関に対しビットコインの取引禁止を発表。

2014年

 アメリカの通販大手「オーバーストックドットコム」がビットコイン決済を開始する。

 「マウントゴックス」取引所が破綻。

 日本で「BtcBox」取引所が開設される。

 日本で「bitFlyer」販売所が開設される。

 ビットコインATMが東京に国内初設置される。

 Dellがビットコイン決済を開始する。

 Paypalがビットコイン決済を開始する。

2015年

 ニューヨーク州でビットコイン事業を免許制にする。

 欧州司法裁判所でビットコインの売買は非課税とする。

2016年

 DMM.comがビットコイン決済を開始する。

 仮想通貨法が成立し、法規定の対象となる。

 年末にはインドで高額紙幣使用禁止されビットコインが高騰する。

 さらにベネゼエラの500%インフレからさらに高騰し、1BTC=11万円まで高騰する。

 

【仮想通貨が世界でどれくらい使用されているの?】

 

2016年末、世界市場規模はドル換算で144億ドル(1兆7千億円)。比較対象として国内タクシー業界の市場規模と同じぐらいですね。国内のタクシー代金を仮想通貨で支払ったぐらいの通貨が世界中に広まっていると思ってください。この内ビットコインが86%占めています。

 

ビットコイン普及利率の高い地域はヨーロッパ、北米、南米、日本、韓国、東南アジア、オセアニア地域が広まりつつあります。

 

・ビットコインが世界で使えるお店ってどれくらいあるの?

 

2016年末でビットコインが使える実店舗数は世界中で約1万店舗になり、日本国内では約100店舗になります。ネット店舗も含めると1000店舗を超えています。連日ビットコイン決済を導入する店舗が増えています。

 

ビットコインに参入している国内外を大手企業の一部を紹介しますと、楽天、アップル、リクルート、グーグル、NTT、サムスン、IBM、ナスダック、サイバーエージェント、マイクロソフト、GMO、ドコモ等が参入しています。

 

【ヨーロッパ、アメリカでなぜ多く使用されているの?】

 

法定通貨ではなくビットコインが使われる理由について考えてみましょう。

第一の理由として送金と決済手段があります。ヨーロッパのように陸続きで数百キロで隣国と接している地域では隣国へ送金する事は頻繁に行われており、その際に多額の手数料が掛かります。

 

アメリカにおいては自国とはいえ広大な国土なゆえに東海岸のニューヨークから西海岸のロサンゼルス送金するのに多額の手数料と3~4日の日数が掛かります。海に囲まれた単一国で銀行網の発達した日本では想像も出来ません。

 

このアメリカにおいてビットコインを利用していたアメリカの闇組織「シルクロード」が麻薬取引で逮捕される報道がありました。いわゆるビットコインでマネーロンダリング(資金洗浄)が行われたということです。これは麻薬取引で得たお金をビットコインに替えて送金することでお金の出所を分からないように仕向ける事です。

 

日本人ならこんな報道があれば、ビットコインは怪しいを思うでしょうがアメリカ人は違っていました。送金手段としてこんな便利なコインがあるんだ。と思ったから一気に注目されビットコインが使用されるようになりました。

 

東南アジアでは外国への出稼ぎで外貨を獲得することが国策になっています。稼いだ外貨を自国へ多額の手数料を払って送金しています。ですから日本で子供に仕送りをダンボールにカップラーメンと一緒に封筒にお金を入れて送っているのと同じようにして自国へ送金している事実があります。なぜなら日本では考えられませんが東南アジアでは銀行口座を持っている人が圧倒的に少ないからです。

 

第二の理由として両替です。なぜ両替するのかというと自国通貨の信用がないからです。今の日本では想像出来ませんが、国が破綻するとリヤカーいっぱいの自国紙幣でその日の食料を買いに行かなければいけなくなったキプロスショックがあります。

 

キプロスでは預金封鎖が実施されました。勝手に預金が引き出せなくなり、預金税が実施される事で預金者が銀行に殺到し銀行からお金が消えました。日本でも内容は違いますが過去2度の預金封鎖が実施されています。1944年と1946年の終戦前年と終戦翌年です。日本だけではありません、アメリカ、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ等で過去に実施されています。

 

このキプロスショックによりビットコインが注目されビットコインの価格が1万円近くまで上昇しました。その後、闇組織「シルクロード」の逮捕により中国人富裕層の目に留まりました。中国国内では元からドルに両替することが困難だった為、中国元を信頼していない富裕層が元→BTC→ドルと両替出来る事を知ることになります。富裕層がビットコインを大量に購入したことにより、2013年11月に1BTC=12万円まで高騰しました。

 

キプロスや中国だけでなく世界中には自国通貨に不安を持っている人々は少なくありません。ギリシャやオランダ等のユーロ圏、中東の不安定諸国、弱小アフリカ諸国、韓国等の通貨危機経験国はビットコイン保有者が増えています。

 

第三の理由として投資です。ビットコインの投資には大きく分けて二種類あります。取引所でBCT/YENでビットコインの売買することで株のように差益で儲けを出す手段と、ビットコインそのものをマイニング(採掘)することで報酬としてビットコインを手に入れる手段があります。

 

世界中でどれだけのビットコインが取引されているかと言うと、2年前との比較になります。

2016/11 1億7805万BTC (1038%)

2015/11    4073万BTC (237%)

2014/11        1715万BTC (100%)

2016年11月の取引額中、中国での取引額が1億7304万BTCで全取引額の97%になります。中国がビットコイン価格を決めていると言っていいと思います。

 

マイニング比率を見ても中国が約7割を占めています。2013年末に中国当局が金融機関に対しビットコインの取引禁止を発表したのにも関わらずこれだけ取引が行われている現状があります。中国政府が独自の仮想通貨を発行する用意があるとも2016年初めに発表されており目が離せませんね。

 

では日本ではどれだけ取引されているんでしょうか?

2016/11 353万BTC (50428%)

2015/11   33万BTC (4714%)

2014/11 0.7万BTC (100%)

すごいでしょう。日本のビットコインブーム。2016年7月以降アメリカ取引所を抜いて中国取引所に次いで2番目の取引額になっているんですよ。2年前と比べて中国(世界)が10倍の取引額なのに対して日本は500倍の伸び率ですよ。2017年はどうなるんでしょうか。

 

【世界の仮想通貨まとめ】

 

2016年市場規模では1兆7千億円、一ヶ月の取引額で14兆円のビットコイン。日本では大手企業も参入し、参入を検討している銀行・企業が多数あります。ビットコインが使用出来る実店舗は日本国内で現在100店舗ぐらいですが、急速に増えることが予想出来ます。ネットではビットコインが貰えるキャンペーンをしているサイトもたくさんあります。2017年は仮想通貨元年とも言われています、私達の生活はもちろん通貨制度そのものが変化する年になることは間違いないでしょう。

 

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